
みなさんは「遺言書」についてどのようなイメージを持っていますか?
複雑な法律の知識が必要で、なんだか古めかしく、巻物に筆で書く…?とまでは考えすぎかもしれませんが、とにかく素人が一から作成するのはハードルの高そうな重々しさを感じている方が多いと思います。
そんな遺言書ですが……最近進歩の目覚ましい「AI」を活用すれば、とっても簡単に作成できてしまうんです!
AIにも詳しくないよ!という方々もご安心ください。今回ご紹介するのは、会話形式の質問に答えていくだけで遺言書を作成できる「AIサポートサービス」です。
一体どのようなサービスなのか?どのように活用できるのか?などを調査してみました。
親の終活のお手伝いをしている方や、自身の終活の第一歩を踏み出したい方はぜひ参考にしてみてください!
そもそも遺言書とは?
遺言書とは、自分の死後に財産や遺産の分配を希望する人や団体に対して指示を出すための文書です。遺言書を作成することで、自分の意思を明確に伝えることができ、遺産分割や相続に関する問題を未然に防ぐことができます。
遺言書作成の高いハードル
遺言書は法律にのっとった文書であるため、書き方を間違えると無効になってしまいます。
また、法律や基本的な事情に精通していない人が遺産の分配を決めると、相続人同士のトラブルに繋がってしまうこともあります。
このような問題を解決してくれるのが「遺言書AIサポートサービス」なのです!
遺言書AIサポートサービスの使い方
(複数の提供元による同様のサービスが存在していますが、この記事では共通の基本的な機能について紹介します。)
AIサポートサービスでは、会話形式で質問に答えながら遺言書を作成していきます。
質問の内容は
・遺言者の情報
・相続人の情報
・相続する財産の情報
・財産を相続人にどう分配するか
などです。そのためこれらの情報は、事前にある程度整理しておく必要があります。
サポートサービスが画期的な理由としては、法律にのっとって作成してくれる点、不明点があれば質問できる点が挙げられます。
質問に答えていくだけで法律の要件を満たした遺言書を作成してくれますし、わからない箇所があれば都度AIに質問し、疑問を解消しながら作成していくことができるのです。
また法律的には問題がなくても、相続人同士のトラブルが想定されるような分配を入力した場合に指摘してくれるようなサービスも存在します。
わからないことが多くても、まずは入力してみると理解を深めながら遺言書を作成することができるでしょう。
サービスを利用する際の注意点
ここまで説明したように、AIサポートサービスはとても便利なツールとなっていますが、ひとつだけ注意点があります。
それは、AIで作成した遺言書はあくまでも「下書き」であるということです。
現在の法律では、遺言書は基本的に自筆で作成しなくてはなりません。そのため、AIで作成した遺言書をそのまま印刷等して使用するのではなく、本人が内容を書き写す必要があります。または、下書きを公証人に提出し、公正証書遺言を作成してもらうという方法もあります。
どちらの方法であっても、AIサポートサービスで作成しただけでは遺言書は完成しないという点は注意しておきましょう。
おわりに
今回は、遺言書を作成してくれるAIサポートサービスについて調査してみました。
難しそうなイメージのある遺言書ですが、まずはAIを使って試しに作成してみようかな…?と思っていただけたのではないでしょうか?
エンディングノートの一環として、家族と話し合いながら一緒に作成してみても良いかもしれませんね!
この記事が、納得のいく遺言書作成のきっかけとなれば嬉しいです。
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