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【真庭市】つながりを力に、地域とともに歩む! 真庭市おちあい白梅大学をご紹介
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①はじめに
岡山県真庭市にある「おちあい白梅大学」は、地域の60歳以上を対象にした学びと交流の場として、現在も多くの市民に親しまれています。地域住民が主体となって運営され、教養講座やクラブ活動、視察研修など多彩なプログラムを通して、学びや生きがい、社会参加のきっかけを生み出しています。毎年、多くの参加者が活発に学び合い、交流を深める場として機能しています。
本記事では、「おちあい白梅大学」の成り立ちや運営の特徴、代表的な講座や活動の様子、参加者の声を通じて、地域に根ざした生涯学習がもたらす充実した暮らしのヒントをお伝えします。地域で学ぶことの価値を、改めて感じていただければ幸いです。
それでは、おちあい白梅大学の魅力に迫っていきましょう。
②おちあい白梅大学について
設立は昭和50年にさかのぼり、昭和、平成、令和と50年の歴史があります。当初は『おちあい老人大学』という名称でしたが、平成22年度より『おちあい白梅大学』に変更しています。
大学の設立に至った背景は旧落合町時代、産業の著しい発展にともなって経済も高度成長し、町民の生活も豊かになり、余暇時間も増してきた昭和40年代後半に、公民館活動が積極的に取り組まれるようになりました。そのために新しい活動場所が必要となり、昭和50年に落合町中央公民館が完成しました。公民館完成にともない落合町中央公民館の社会教育事業としておちあい老人大学が誕生しました。生涯にわたって心の豊かさを求めること、また学習する機会や場として、今日に至っています。
大学の運営及び参加は学生の自主性に委ねて実施しており、令和7年度のおちあい白梅大学受講生(大学生)は189名でした。
③おちあい白梅大学の活動内容
おちあい白梅大学には大きく分けて4つの活動・特徴があります。
(1)教養講座(4月~12月)月1回
生涯にわたって学習する機会と場を大切にしながら、大学生としての基礎的な知識を習得していただくもので、毎回全員の参加が原則としています。令和7年度は地元中学校の吹奏楽部が講師として演奏し、質問などやりとりする中で多世代交流を行うことができました。
(2)おちあい白梅大学 学生憲章
教養講座の前に「おちあい白梅大学 学生憲章」を参加学生全員で朗読及び唱和して、おちあい白梅大学の学生であることを自覚しています。
(3)おちあい白梅大学 学位制度
大学開講日のうち、6回以上出席をした人に修了証書を授与しています。また、 継続的な学習を推進するために修了証書を受けた年数などにより学位課程を設けて学位を授与するほか、年度中に一定の年齢に到達した方には特別表彰を行います。
(4)クラブ活動
大学生の自主的運営により開催しているもので、趣味を通じての仲間づくりを目的としています。大学開設当時から実施しており、現在は園芸、書道、歌、グラウンドゴルフなど9つのクラブを実施しています。
※クラブ活動一覧
① 園芸クラブ
月に数回、お花の寄せ植えを中心に活動している。
② 書道クラブ
講師よりお手本をいただき、また、添削や色々と指導してもらい、練習及び清書している。
③ 手芸クラブ
手芸全般・編み物・刺繍・てまり・袋などを製作している。
④ 生花クラブ
小原流、活動月1回、会費1,000円、講師に指導、助言をいただき、個性あふれた作品を仕上げている。
⑤ 料理クラブ
講師に指導、助言をいただき、季節ごとに食材を使う料理を楽しんでいる。家族に食べさせたい為に、会員が一人一人頑張っている。
⑥ 歌クラブ
講師大戸先生のピアノ伴奏に合わせて童謡、唱歌、民謡、フォークソング、歌謡曲等を斉唱。合唱でないのでハーモニーを気にせず楽しめている。
⑦ 囲碁クラブ
囲碁仲間の交流と親睦を図るため毎月開催。毎月第4火曜日の午後1時から対局している。
⑧ 陶芸クラブ
備前焼、信楽土等を使用し、先輩の助言、指導を得ながら作り、灯油で焼いている。作品はまちかど展覧会等に展示している。
⑨ グラウンドゴルフクラブ
講義の後、クラブ部活動は午後1時半から屋根付きゲートボール場又は屋外ゲートボール場8ホール4回グラウンドゴルフをしている。
7月、9月、12月には大会をして景品をだしている。
④視察研修の活動内容
大学生としての見聞を広めることと、学生相互の親睦を目的として、平成元年度より実施してきました。行き先としては兵庫県9回、京都府5回をはじめ関西方面19回。続いて、島根県5回、岡山県内4回を含む中国地方13回。四国地方3回です。年1回の予定で最近では9月中旬に実施しています。令和7年度は直島へ行き、直島新美術館での芸術鑑賞や宮之浦港での散策を行いました。また、バスやフェリーでの移動中も参加者同士が楽しく会話をするなど、学生間で交流を深めることができました。
⑤将来的な方針・目標
(1)中学生吹奏楽部との交流は学生の評判がとても良かったので、次年度以降も企画を検討します。また、小学生や高校生などの多世代交流を講義の形態を変えながら実施したいと考えています。
(2)生涯学習活動としては主体的に学ぶ力が必要であり、高齢者においてもデジタル社会の変化に伴ったICT機器の管理・活用運用、特にスマートフォンの活用方法を学ぶ必要があります。そのために、地元の高校生を講師にしたスマートフォンの活用講座を企画したいと考えています。
(3)地域の良さの再発見、再確認と地域の若者への情報発信ができるように、講義の一部を活動、交流の場となるよう工夫していきます。
⑥参加者の声
講義を受けた学生のみなさんから、以下のような感想をいただいています。
・私たちの年齢にふさわしい内容。いろんな刺激を与えてもらえ、脳トレができて有難いです。
・9月の研修旅行が大変充実して楽しい思い出が出来ました。いつも楽しみで受講させてもらっています。近所で参加されていない方にもお茶会等で、お話させてもらっています。
・白梅大学に出席する事を何より楽しみにしています。先輩の体験談をお聞きしたいです。
その他、翌年度の講義についてもリクエストをいただいており、講義の内容はアンケート回答も参考に検討し実施しています。おちあい白梅大学で、多くの仲間と一緒に楽しく学んでいただけるよう、ご入学お待ちしております。
⑦参加方法など詳細
(1)対象者:60歳以上の方で、原則、落合地区在住の方
(2)申し込み方法:入学案内に添付している入学申請書を提出
(3)費用:1,000円。ただし、研修視察代・クラブの教材費等は実費分徴収。
(4)注意事項
①登下校及び開講中に生じた事故について、大学側は責任を負わない。
②大学生の送迎は行わない。
③子ども連れ(幼児等)の出席はご遠慮していただく。
④他の受講生に迷惑となる学生は退学していただくことがある。
⑤会場の駐車場が少ないため、公共交通機関の利用や乗り合わせ等に協力していただく。
⑧まとめ
地域に根ざした生涯学習の場は、学びを通じて人生を豊かにし、人と人とのつながりを育む大切な拠点です。真庭市のおちあい白梅大学の取り組みからは、年齢を重ねても新しい知識を得たり、仲間と活動したり、交流を楽しんだりできる環境が、暮らしに大きな活力をもたらすことがよく分かります。
全国にはそれぞれの地域に特色ある学びの場や市民講座があります。身近な場所で始められるこうした活動は、健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりのきっかけにもなり、地域全体の活性化にもつながります。
人生100年時代といわれる今こそ、「どこで、誰と、何を学ぶか」という選択が暮らしをより豊かに彩ります。地域の学びの場に一歩踏み出すことで、新しい交流や発見がきっと待っています。ご自身の地域でも、ぜひ学びの機会を探してみてはいかがでしょうか。
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