知らないと損する神奈川県の公営霊園|費用相場・抽選倍率・申し込み方法からおすすめ霊園の特徴まで完全網羅ガイド

知らないと損する神奈川県の公営霊園|費用相場・抽選倍率・申し込み方法からおすすめ霊園の特徴まで完全網羅ガイド

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自治体が管理・運営する霊園の概要

公営霊園とは、都道府県や市区町村といった自治体が運営・管理する墓地のことです。一般的に「市営霊園」「県営霊園」「町営墓地」などと呼ばれています。これらの霊園は、営利を目的とせず、住民サービスの一環として運営されているため、費用面や管理体制において安心感があります。

公営霊園の大きな特徴は、宗旨・宗派を問わず誰でも申し込みが可能である点です。寺院墓地のように宗教上の制約を受けることがないため、信仰の自由が保証されており、無宗教の方や他宗教に属する方にも広く利用されています。

さらに、公営霊園は各自治体の条例に基づいて管理されるため、整備状況や運営体制が安定していることも魅力の一つです。定期的な清掃や安全管理が徹底されており、利用者にとっては安心して永代にわたり墓所を使用できる環境が整っています。

民間霊園との違い

一方、民間霊園は宗教法人や民間企業が運営しており、その多くが自由度の高い設計や豪華な設備を備えています。民間霊園のメリットは、区画のバリエーションが豊富であったり、申し込みが随時可能であることです。また、施設内には法要施設や会食室、送迎バスといったサービスも整備されていることが多く、利便性に富んでいます。

ただし、民間霊園はその分費用が高額になる傾向があり、墓地使用料に加えて管理費や永代供養料などが高く設定されることがあります。また、宗教法人が運営する場合は、その宗派に帰依することが前提となるケースもあるため、利用者にとっては制約となる場合があります。

神奈川県の公営霊園は、これら民間霊園とは一線を画し、「誰もが安心して利用できる公共の墓所」として地域社会に根ざしています。特に、地元住民にとっては、費用面だけでなく精神的にも頼れる選択肢となっています。

神奈川県公営霊園の主な特徴

安価で安心な永代使用

公営霊園最大の魅力は、永代使用料の安さです。たとえば横浜市営霊園では、1平方メートルあたり20万円台から使用可能な区画もあり、他の民間霊園に比べて非常に経済的です。さらに、年間の管理料も5,000円前後と良心的で、家族への金銭的負担が軽減されます。

永代使用とは、特定の区画を「永代に渡って使用する権利」を得る契約のことですが、法律的には土地の所有権ではなく、あくまで使用権である点も重要です。これにより、区画の転売はできず、自治体の規定に従ってのみ使用可能となります。これは霊園の品位と管理体制を守るために必要な制約でもあります。

宗教自由/生前申込可の霊園が多い

神奈川県の公営霊園は、ほぼすべてが宗教自由を原則としており、仏教・神道・キリスト教・イスラム教など、どの宗教の人でも申し込みが可能です。また、無宗教の方も安心して利用できます。このような宗教の自由さは、近年多様化する日本社会において特に重視されるポイントです。

さらに、将来に備えて早めに申し込みたいというニーズに応え、生前申し込みを受け付けている霊園も多数存在します。特に配偶者の有無や後継者の状況に不安がある方にとって、生前に自らの意思で墓所を確保できることは大きな安心につながります。

神奈川県公営霊園の主な墓地の種類

一般墓所/芝生墓所/合葬墓/樹木葬などの区分

神奈川県の公営霊園では、多様なライフスタイルや価値観に対応するため、複数の埋葬形態が提供されています。各形式には異なるメリットと特徴があり、家族構成や宗教観、予算に応じて最適な選択が可能です。

まず、最も伝統的なのが「一般墓所」です。これは、墓石を建てて家族単位で管理・継承する形式で、代々引き継ぐことを前提としています。多くの場合、個別の墓誌や石碑が設置され、故人ごとの埋葬スペースが確保されます。プライバシーと格式を重視する方に向いています。

「芝生墓所」は、欧米式の霊園スタイルを取り入れた区画で、墓石の高さが低く抑えられ、全体が芝生で整備されています。園内の景観が統一されており、自然との調和を重視する人に人気があります。また、メンテナンスがしやすく、転倒などの危険も少ないため、高齢の方や小さなお子さんがいる家庭にも適しています。

近年注目を集めているのが「合葬墓(がっそうぼ)」です。これは他の故人と一緒に埋葬される形態で、個別の墓石を設けず、合同の供養塔や記念碑の下に遺骨を納めます。永代供養が基本となっており、無縁仏になる心配がなく、後継者がいない方や費用を抑えたい方に選ばれています。

さらに、「樹木葬」は自然回帰の考えに基づき、墓石の代わりに樹木をシンボルとする新しい埋葬形態です。指定された木の周囲に埋葬されるもので、自然と共生しながら眠るというコンセプトが支持されています。個別埋葬と合葬が選べる霊園もあり、環境に配慮した埋葬を望む方にとって最適です。

霊園ごとの区画の違いと特徴

神奈川県内の各公営霊園では、それぞれの地域特性や歴史、設計思想に基づき、独自の区画が用意されています。

たとえば、横浜市営の「メモリアルグリーン」では、一般墓・芝生墓・樹木葬・納骨堂といった多彩な選択肢が揃っており、さらに車椅子でも通行しやすいバリアフリー設計が採用されています。また、園内には自然を活かした造園が施され、四季折々の風景を楽しむことができます。

川崎市の「早野聖地公園」では、一般墓所に加え、壁面式納骨壇や芝生墓所が整備されており、都市型霊園として利便性と静謐さの両立が図られています。特に壁面墓は、省スペースかつ管理がしやすいことから都市部でのニーズに応えた設計です。

藤沢市営の「大庭台墓園」では、合葬墓や芝生墓が導入され、家族単位のニーズから個人単位の埋葬希望まで幅広くカバーしています。霊園内には共用の法要施設や管理棟も整っており、施設の使いやすさが際立ちます。

このように、霊園ごとに提供される区画の種類やサイズ、設備が異なるため、事前に各霊園の現地見学や資料請求を行い、自分たちの希望に合った区画を慎重に選ぶことが重要です。

神奈川県内公営霊園の費用比較とチェックポイント

墓地使用料・管理料・永代供養料の内訳

公営霊園にかかる費用は主に「墓地使用料」「管理料」「永代供養料」の3つに大別されます。これらの金額は霊園の立地、区画の種類、大きさなどによって異なりますが、民間霊園と比較すると非常にリーズナブルに設定されています。

墓地使用料とは、その区画を「永代にわたって使用するための権利」を得るための費用です。例えば横浜市営霊園では、一般墓所で20万円台から40万円台が中心価格帯となっており、都市部としては非常に手頃です。この使用料は一度支払えば追加費用は原則不要で、子や孫に受け継いでいくことも可能です。

次に管理料ですが、これは霊園の共有スペースの清掃や植栽の手入れ、管理棟の運営などに充てられる費用です。多くの霊園では年間5,000円前後に設定されており、契約時に数年分をまとめて支払うこともあります。管理料の未納が続くと、最悪の場合、使用権が取り消されるケースもあるため注意が必要です。

永代供養料は、主に合葬墓や納骨堂などで設定されるもので、管理者によって一定期間もしくは永久的に供養と管理を行ってもらうための費用です。この金額は納骨数や供養期間によって異なり、30年で30万円台、60年で50万円台など、霊園ごとに料金体系が異なります。

公営霊園を選ぶための決め手

自宅からの距離と交通アクセス(バス・駅徒歩など)

霊園選びにおいて最も重視されるポイントのひとつが、自宅からの距離やアクセスの良さです。いくら費用が安くても、交通の便が悪い場所では通うのが困難となり、墓参りが億劫になってしまいます。特に高齢の家族がいる場合や、今後の足の確保が心配な場合には、公共交通機関で通える立地が望ましいでしょう。

神奈川県内の多くの公営霊園は、最寄り駅からバスでアクセスする立地にあります。たとえば横浜市営日野公園墓地は、JR港南台駅や上大岡駅からバスで10〜15分程度と比較的利便性の高い場所にあります。また、霊園内の駐車場が広いかどうかも、車を利用する場合の大事なチェックポイントです。

墓参りや法要の頻度に応じた場所選び

年に数回墓参りをする程度であれば多少離れていても問題はないかもしれませんが、法要やお彼岸、お盆などの行事で頻繁に訪れる予定がある場合は、アクセスの良さがより重要になります。特に高齢者がひとりで行動する場合、最寄り駅からの距離や坂道の有無、階段の多さなども考慮する必要があります。

また、法要施設が霊園内に整っているかどうかも確認しておくとよいでしょう。予約の取りやすさ、会食会場の有無、冷暖房設備などが整っていると、葬儀後の供養もスムーズに進みます。

管理のしやすさ/家族の継承しやすさも考慮に

霊園選びは単に「自分が入る場所」を選ぶだけではなく、「残された家族が管理しやすいかどうか」も考慮する必要があります。公営霊園の中には、管理料の支払いが口座振替に対応しているところもあり、管理手続きの負担を軽減できます。

また、一般墓所の場合は継承者の指定や名義変更の手続きが必要になりますが、合葬墓や樹木葬、納骨堂などは継承不要で利用できるタイプも増えています。これらの形式を選ぶことで、家族に負担をかけずに永代供養が可能となります。

「墓守」を担う人がいない家庭や、子どもに継承させたくないという考え方の人にとっては、あらかじめそうした形式の霊園を選ぶことで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。家族構成や今後のライフプランを踏まえた上で、最も現実的かつ安心できる選択を行うことが肝心です。

神奈川県の公営霊園の申し込み方法と必要書類

神奈川県の公営霊園の申し込みは、各公営霊園ごとに期間が決まっており、さらに年によっては募集がない霊園も存在します。さらに、運営している市町村によって申込条件についても異なるため、事前に慎重な確認が必要となります。公営霊園のある主要市町村の申し込みの流れについて、必要書類も併せてご紹介していきます

横浜市

横浜市では、令和7年9月1日〜30日にかけて、市営墓地・納骨堂の使用者を募集しています。

対象は以下の通りです:

  • 日野こもれび納骨堂(港南区)

     ・自動搬送式/合葬式の納骨施設

     ・1体または2体単位で申込み可能

  • 久保山・三ツ沢・日野公園墓地

     ・過去に返還された区画を再募集(墳墓地)

     ・申込みは「遺骨をまだ納骨していない方(遺骨保持者)」に限られます

使用料・管理料などの詳細は以下の通りです。

横浜市募集内容一覧(施設種別・募集数・費用)

区分

霊園名

埋蔵施設種別

募集数(か所・体)

使用料

管理料

新規使用者募集

日野こもれび納骨堂(港南区)

自動搬送式納骨施設

1,300基(か所)

484,000円(30年)

9,900円/年 または 297,000円/30年

新規使用者募集

日野こもれび納骨堂(港南区)

合葬式納骨施設(1体分)

1,000体

74,800円(60年)

46,200円(60年)

新規使用者募集

日野こもれび納骨堂(港南区)

合葬式納骨施設(2体分)

1,500体

149,600円(60年)

92,400円(60年)

返還区画(遺骨保持者のみ)

久保山墓地(西区)

墳墓地

100区画

203,000円~(永年)

年間 5,000円

返還区画(遺骨保持者のみ)

三ツ沢墓地(神奈川区)

墳墓地

100区画

275,500円~(永年)

年間 5,000円

返還区画(遺骨保持者のみ)

日野公園墓地(港南区)

墳墓地

65区画

275,500円~290,000円(永年)

年間 5,000円


横浜市は、5つの公営霊園があり、新たに2026年から開園する6つ目の霊園の建設を行っています令和6年度は、「日野こもれび納骨堂」と「メモリアルグリーン」という2つの霊園の募集が行われています

以下は、本年度の公募の日程表と昨年度の手続きのしおりから、申込条件と流れを説明しています。

昨年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

横浜市の市営墓地・納骨堂に申し込むには、次の条件を満たしている必要があります。

【基本的な申込資格】

1. 横浜市に3か月以上住んでいること

 → 令和7年6月1日までに住民登録を済ませており、申込・審査時にも横浜市に住んでいる方が対象です。

 ※資格確認のため、住民票の提出が必要です。

2. 申込数の制限について

 - 「日野こもれび納骨堂(自動搬送式)」は、1人につき1申込みまで

 - 「久保山・三ツ沢・日野公園墓地(墳墓地)」は、1世帯につき1申込みまで

 - 「日野こもれび納骨堂(合葬式)」は、遺骨が複数ある場合は複数申込みOK(同じ施設内に限る)

【優遇措置(当選しやすくなる対象者)】

以下のいずれかに当てはまる場合、抽選時に有利となる「受付番号の複数付与」が受けられます。

すでに遺骨をお持ちで、「火葬許可証」または「一時保管施設の許可証」のコピーを提出できる方

過去に平成29年度(2017年)以降の募集で3回以上落選した方で、「応募結果通知書」のコピーを提出できる方

「日野こもれび納骨堂」に申し込み、港南区または磯子区にお住まいの方

■ 今後の流れと申込み方法(わかりやすく整理)

◉ 今後のスケジュール

2025年9月1日(月)〜30日(火)

 → 申込受付期間です。郵送またはインターネットで申し込みができます。

2025年11月(上旬)

 → 使用予定者が決定されます。応募者多数の場合は、11月5日(水)に抽選会が行われます。

2025年12月以降

 → 以下の手続きが順次行われます。

  ・資格審査(住民票などで確認)

  ・自動搬送式納骨施設の申込者には、合同埋蔵などに関する意向確認

  ・正式な申請書の提出

  ・使用料・管理料の支払い

2026年4月(予定)

 → 使用許可がおり、納骨を始めることができます。

◉ 申込みのしおり(案内冊子)

申込みに必要な内容をまとめた冊子「申込みのしおり」は、次の期間・場所で配布されます。

配布期間:2025年9月1日(月)〜30日(火)

配布場所:

各区役所の広報相談窓口(総合案内)

各行政サービスコーナー

市役所3階「市民情報センター」

市営墓地の管理事務所

市営斎場

※申込前にしおりをよく読んで準備しましょう。

◉ 申込方法(2つの方法から選べます)

1. 郵送で申し込む場合

 → 専用の申込書を記入し、9月30日(火)の消印まで有効です。

2. インターネットで申し込む場合

 → 「横浜市電子申請・届出システム(新)」から申し込みます。

  ※事前に「利用者登録」が必要です。申請者IDとパスワードを取得しておきましょう。

  ※9月30日(火)までに入力を完了してください。

横浜市HPの墓地に関するページはこちら

横須賀市

横須賀市には、2つの公営霊園があります。令和7年度は、その2つのどちらも募集を行っていません

以下は、令和5年度の手続きのしおりを参考に、令和5年度の申込条件や流れをご説明しています。

令和5年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

6か月以上横須賀市に在住の方

・横須賀市営公園墓地又は横須賀市営馬門山墓地の使用権を有していないこと

これら全てを満たす必要があります。

申込の流れ

横須賀市市営公園墓地は、10月2日〜11月30日が申込期間となっており、郵送もしくはインターネットにて申し込みができます。

郵送の場合

募集案内を市役所案内所、行政センターなどで受け取り、添付されている往復はがきに必要事項を記入し、郵送をすることで申し込みが可能です。

インターネットの場合

募集案内を同じく受け取るか、横須賀市のホームページから募集案内をダウンロードし、そこに記載されたURLに進み、必要事項を入力することで申込が可能です。

申込期間終了後、12月の中旬ごろまでに、応募を受け付けた人に対して受付はがきが郵送されます。

抽選日は翌年1月17日となっており、それから一週間以内に応募者に対して抽選結果を知らせるはがきが郵送されます。同時に書類審査に必要な書類も通知されるようです。

必要書類について、募集案内には記載がありませんでしたが、住民票や遺骨の状態を証明する書類が必要となるケースが多いです。神奈川県内の他市町村の必要書類を参考に準備してみてください。

この書類審査を通過すると、使用料の納付の受付が始まります。こちらは、一括の納付しか認めていないため、注意が必要です。

納付が完了すると、4月1日から使用を開始することができるようになります。

このような流れで、令和5年度の募集は行われたようです。

詳しくは、募集年度の横須賀市配布の「使用者募集のご案内」をご確認ください。

横須賀市HPの墓地に関するページはこちら

藤沢市

藤沢市には、2つの公営墓地があり、現在「西富墓地」の募集予定はなく、「大庭台墓園」は9月下旬ごろに募集が発表されるそうです。

以下は、昨年度の公募の日程表と一昨年度の手続きのしおりから、申込条件と流れを説明しています。

昨年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

・申込者本人が、募集締め切り日の一年前以前から継続して藤沢市に住民登録のある方

・遺骨の祭祀の主宰者であること

・現に遺骨をお持ちの方で、自宅に保管、又は寺院等に仮安置している方

・使用開始日から1年以内に遺骨を埋葬できる方

・すでに大庭台墓園の使用許可を受けていないこと

これらすべてを満たす必要があります。

申込の流れ

大庭台墓園の令和6年度の申込期間に関しての情報は未公開です。そのため、昨年度である令和5年度の申込期間と申込の流れをご紹介します。

申込受付期間は、10月13日〜10月19日の一週間となっています。

申込の際には、大庭台墓園墓所管理事務所にて申込書類の記入が必要となります。記入の際には、募集が行われている区画の中から希望の区画を選択して申し込む必要があるため、必ず申し込みをされる墓所の現地確認を行うようにしましょう。

1区画に対して複数の申し込みがあった場合にのみ、抽選が行われます。

抽選は、10月27日に大庭台墓園墓所管理事務所にて行われ、その一週間後から申込者全員に対し結果が郵送で通知されます。

また、当選者には別途書類審査に必要な書類として、

大庭台墓園墓所使用許可申請書

誓約書2通(遺骨の祭祀の主催者であること・一年以内に埋葬すること)

が同封されます。

書類は11月30日が提出期限となっており、使用許可申請書と誓約書のほかに以下の5つの書類が必要となります。

住民票(提出日前一か月以内に発行され、本籍、続柄が記載された世帯全員のもの)

戸籍謄本(申込者と志望者の続柄を証明できるもの)

埋火葬許可証

誓約書・会葬礼状等(遺骨が親・兄弟姉妹の場合、祭祀の主宰者(喪主等)であることを証明できるもの)

戸籍謄本等(遺骨が兄弟姉妹の場合、兄弟姉妹であること、かつ生涯独身であったか、 または婚姻したが子のないまま離婚した場合等、祭祀を主宰すべき親族が他にいないことを確認できる書類)

遺骨や申込者の条件によって必要な書類を集め、大庭台墓園墓所管理事務所もしくは藤沢市役所に提出しましょう。

書類審査を通過すると、大庭台墓園墓所使用許可決定通知書及び使用料・管理料・カロート料の納入通知書が12月6日以降に郵送されるので、納入期間内に納付しましょう。領収書は必ず保管し、大庭台墓園墓所使用許可証を受け取る際に、墓地管理事務所または藤沢市役所に持っていくようにしましょう。

このような手順で、墓所使用許可証を取得すると、翌年1月4日より使用が可能となります。

墓地の使用開始から1年以内に納骨をする必要があるため、建立の計画を立てておくようにしましょう。

詳しくは、応募年度の募集のご案内をご確認ください。

藤沢市HPの墓地に関するページはこちら

平塚市

平塚市には、土屋霊園墓地という公営の霊園があり、令和7年度の募集は予定されていません。次回の募集予定は未定です。

以下は令和6年度の申込条件と流れを説明しています。令和6年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

・平塚市に引き続き1年以上居住し、かつ住民基本台帳に記載されていること

・遺骨を有していること

・申込者本人または同一世帯員が、平塚市内に墓地を有していないこと

・申込最終日までに納期限が到来している市税に、未納・滞納のないこと

これらすべてを満たす必要があります。

申込の流れ

土屋霊園墓地の令和6年度の募集期間は、6月10日〜7月5日となっています。

申込のためには、6月10日〜6月28日の間に、平塚市役所にて募集要項・申込書の受け取りが必要となります。

受け取った申込書は、7月5日までに郵送により期間内に提出しましょう。

抽選は、7月26日に平塚市勤労会館で行われたようです。

詳しい必要書類やその後の流れに関しては、市のホームページには記載されておらず、不明です。

ただし、各年度の募集要項には記載されているはずですので、申込をご検討の方は、応募期間内に募集要項を受け取りに行かれてはいかがでしょうか。

平塚市HPの墓地に関するページはこちら

相模原市

相模原市には、2つの公営霊園があり、令和7年度は「峰山霊園」が募集を予定しています。

以下は、本年度の公募スケジュールと昨年度の手続きのしおりから、申込条件と流れを説明しています。昨年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。しおりに関しては9月1日に配布予定です。

申込の条件

令和6年度9月1日以前から相模原市に住民登録があり、以後引き続き市内に居住していること

・峰山霊園又は柴胡が原霊園の一般墓所を使用中でないこと

・合葬式墓所に埋葬される予定者でないこと

・焼骨を埋蔵する墓地がなく、自宅又は寺院等に仮安置していること

これらすべてを満たす必要があります。

申込の流れ

峰山霊園の令和6年の公募期間は9月1日〜9月30日となっています。

申込のためには、峰山霊園管理事務所、中央区役所、各まちづくりセンター、相模原市役所 公園課にて、公募開始日から配布される公募案内申込書を受け取る必要があります。

これらの書類を受けとり、墓所使用申込書に記入したうえで、市指定の封筒により郵送で提出することで申込が可能です。その封筒内には、死体埋火葬許可証のコピーまたは焼骨収蔵証明書も同封する必要があります。郵送でのみ受付となるため注意しましょう。

申込が有効な応募者には、10月の2週目以降に、抽選番号通知書が送付されます。また、このタイミングで申込者数が公募者数に満たなかった区分の申込者には抽選を行わないことが通知されます。

そして、令和6年度は10月24日に抽選が予定されています。

場所は相模原市市民会館にて行われ、抽選会の一週間以内に、抽選結果が郵送で通知されるようです。

当選された方は、郵送での通知期間終了後、使用許可の申請を提出する必要があります。

令和5年度は、10月27日〜11月24日の期間で必要書類を当選通知に記載の提出先に提出する必要があったようです。

必要書類は、以下の3つです。

使用許可申請書(当選通知に同封)

申込者の住民票(本籍地の記載があり、マイナンバーの記載がないもの)

申込者と埋蔵予定者の続柄を確認できる戸籍謄本等

これらを提出すると、審査の後使用許可の可否が通知されます。

可の場合には、同封されている納入通知書の通りに、期間内に納付するようにしましょう。

納付の確認ができ次第、順次郵送にて使用許可証が交付されます。

交付された後、一年以内に焼骨を埋蔵する義務が生じるため、素早く計画を立てておきましょう。

相模原市HPの墓地に関するページはこちら

清川村

清川村には宮ヶ瀬霊園という公営霊園があります。本霊園は、先着順で随時受付を行っており、抽選などはないようです。申込の条件と申込の流れについてをご説明いたします。

申込の条件

・清川村在住の方

・村外在住の方で、申込者又はその配偶者が、過去に清川村に住民登録あるいは本籍を置いていた方

・清川村内の事業所等に勤務している方

・清川村に隣接する市町村にお住まいの方

これらのどれか一つを満たしている必要があります。

申込の流れ

宮ヶ瀬霊園の申込方法としては、清川町役場にて申込書に記入を行います。

その後、使用料及び管理料の納入通知書が送付されるので、それに従い納入を行います。

使用料の納入確認から30日以内に霊園使用許可書が送付されるので、それが届き次第埋葬を開始できます。

埋葬の際には、埋葬許可証と霊園使用許可書を事務所に提出してから行います。

また、使用許可を受けてから3年以内に墓石を建立する必要があります。

清川村HPの墓地に関するページはこちら

川崎市 

川崎市には、2つの公営霊園があります。令和7年度の募集の情報は未定です。そのため、令和6年度の募集についてご紹介します。

以下は、昨年度の墓地募集のしおりから、申込条件と流れを説明しています。昨年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

申込の条件には全申込者共通の部分と、「遺骨を市営墓地以外の墓地や納骨堂に預けているか」によって異なる部分が存在します。

まず、共通で必要となる条件は、

・川崎市営墓地の利用許可を受けていない方

16歳以上の方(印鑑登録が可能な年齢)

墳墓の祭祀を主催する立場にある方

の3つになります。

次に、「市営墓地以外の墓地や納骨堂に預けていない方」の必要条件は、

・遺骨を自宅に安置している方/緑ヶ丘霊堂利用者がいる世帯の方/緑ヶ丘霊堂に預けている遺骨の配偶者もしくは子

・川崎市に1年以上在住している方

の2つになります。

最後に、「市営墓地以外の墓地や納骨堂に預けている方」の必要条件は、

・「遺骨を自宅に安置している方/緑ヶ丘霊堂利用者がいる世帯の方/緑ヶ丘霊堂に預けている遺骨の配偶者もしくは子」に該当しない方

・川崎市に5年以上在住している方

の2つとなります。

申込の流れ

昨年度の川崎市営霊園の申し込みは、まず募集のしおり(申込書)を配布期間内に受け取る必要があります。

配布場所は、各区役所、支所、出張所、行政サービスコーナー、情報プラザ、公文書館、各区役所道路公園センター、建設緑政局(総務部庶務課、緑政部みどりの管理課)、夢見ヶ崎動物公園、霊園事務所、早野聖地公園事務所、かわさき北部斎苑、かわさき南部斎苑区役所です。

こちらで、募集のしおりを受け取り、そのしおりが入っていた封筒に必要書類をいれて郵送することで申込が完了します。必要書類は、以下の通りです。

川崎市営墓地利用申込書

85円切手2枚(抽選番号および抽選結果通知用)

死体埋火葬許可証の写し又は霊堂利用許可証の写し(市営墓地以外の墓地や納骨堂に預けていない方)

郵送でのみ受け付けているので、注意しましょう。

申込期間が終わり、12月20日以降になると墓地利用申込受付票が送付され、抽選番号が通知されます。そして翌年の1月10日に抽選が行われます。

抽選から一週間後以降に、抽選結果が申込者全員に郵送で通知されます。

当選の場合、特定の日程で利用許可の申請を行い、川崎市営墓地使用者資格審査会にて審査を行った後に、利用予定者として決定されます。

資格審査後の2月16日以降に、利用予定者となった方には使用料の納入通知書が送付され、一括納入の必要があります。

納入が確認された後、墓地利用許可証が3月25日以降に郵送され、4月1日から墓地を利用可能となります。

納骨は、利用可能となってから2年以内に行う必要があるので、しっかり計画を立てておきましょう。

川崎市HPの墓地に関するページはこちら

小田原市

小田原市には久野霊園という公営霊園があり、令和7年度の申込は終了しました。

以下は令和7年度の申込条件と流れを説明しています。令和7年度から大きく更新された場合は、実際の申込の流れと異なってしまう可能性がありますので、ご注意下さい。

申込の条件

・使用申請の時点で小田原市に引き続き1年以上居住する方で、墳墓の祭事を主催すべき方

申込の流れ

久野霊園の令和7年度の申込受付日程は、7月1日〜7月31日となっていました。ここ数年は募集はわずかとなっており、一般墓所の返還された墓所の再貸し付け分の募集が行われています。

申し込みのためには、以下の3種の書類が必要となります。

久野霊園使用許可申請書(小田原市役所か小田原市ホームページにて入手可能)

申請者の住民票の写し(世帯全員、本籍記載で発行から3か月以内)

火葬許可書or改葬許可証or焼骨一時預かりの証明書のいずれかの原本(焼骨を自宅などで保管している方)

これらを、小田原市役所に直接提出するか郵送する必要があります。

ここから抽選が行われるまでの細かい手順に関しては、市のホームページに記載がないため、不明ですが抽選は、8月16日に行われたようです。

当選した方は、指定された金融機関から一括で納入する必要があるようです。

納入期限は、9月下旬までとなっており、その領収証書は提出する必要があるようです。

使用許可証を発行してもらった日から墓地の使用が開始できるようです。

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綾瀬市

綾瀬市には本蓼川墓園という公営霊園が存在します。ここでは、一般墓所はほぼ埋まってしまっており、募集はされていないようです。現在では、合葬納骨壇の使用者を年間6期に分けて募集していましたが、令和7年2月3日〜3月13日に第6期の募集が終了したようです。

申込の条件

申込期間締め切り日の翌日までに1年以上本市に住民登録をしている方で、遺骨を持ち市内に墓地を持たない方

申込の流れ

申込方法は、綾瀬市役所の高齢介護課にて、申込用紙や募集要項を受け取り、直接申し込みましょう。

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まとめ

神奈川県の公営霊園は、民間霊園に比べて費用面で非常に良心的でありながら、管理体制や環境面でも充実しています。宗教や宗派を問わず誰でも申し込める自由度の高さ、生前申し込みや永代供養への対応など、現代の多様なニーズに応えた制度設計がなされている点が大きな魅力です。

ただし、その人気の高さから抽選倍率が非常に高くなる傾向があり、特に横浜市・川崎市・藤沢市などの都市部では数十倍の倍率になるケースもあります。したがって、募集時期や申込条件をあらかじめ把握しておき、スムーズに応募できるよう事前準備を整えておくことが成功の鍵となります。

霊園選びは単なる「場所探し」ではなく、将来の自分や家族の生活、継承、供養のあり方を見据えた「ライフプラン」の一部です。アクセスの利便性、霊園の環境、管理制度、費用面など、あらゆる角度から総合的に判断することで、後悔のない選択が可能になります。

ぜひこのコラムを参考にしながら、ご家族と話し合い、あなたにとって最も安心で心地よい「最終の居場所」を見つけてください。心を込めた準備が、やがて訪れるその日を、静かで穏やかなものにしてくれるはずです。

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