エンディングノートの値段はいくら?購入方法や価格差の理由を徹底解説

2025.3.10

    エンディングノートは、人生の最終段階に向けて、自分の意思や希望を整理し、家族や親しい人に伝えるための重要なツールです。最近では、終活の一環として、多くの人がエンディングノートを活用し始めています。しかし、いざ購入しようと思っても、「どこで買えるのか」「価格はどれくらいなのか」「無料で手に入るものもあるのか」など、疑問に思う点が多いかもしれません。 この記事では、エンディングノートの値段や購入方法、価格の違いによる特徴について詳しく解説します。また、市販のノートだけでなく、無料で入手できるものやデジタル版の選択肢、自作する方法についても掘り下げていきます。自分に合ったエンディングノートを見つけるための参考にしてください。

    エンディングノートの価格相場

    エンディングノートは、価格帯によって機能や内容が異なります。市販品は安価なものから高価格帯のものまで幅広く存在し、無料で手に入るエンディングノートやデジタル版もあります。ここでは、エンディングノートの価格相場を詳しく見ていきましょう。

    市販のエンディングノートの価格帯は?

    市販のエンディングノートの価格は、一般的に 500円~3,000円以上 の範囲で設定されています。価格帯ごとに特徴が異なるため、自分に合ったものを選ぶことが重要です。 500円~1,000円の手軽なエンディングノート この価格帯のエンディングノートは、比較的シンプルな内容で、主に以下のような特徴があります。 ・必要最低限の項目が記載されており、初心者向け ・書店や100円ショップなどで手軽に購入可能 ・コンパクトなサイズのものが多く、持ち運びしやすい ・紙質は一般的なノートと同程度で、特別な装丁はなし 1,000円~3,000円の充実した内容のエンディングノート 中価格帯のエンディングノートは、より詳細な情報を記入できるよう設計されており、次のような特徴を持っています。 ・項目が細かく分かれており、遺産相続や葬儀の希望まで網羅 ・解説や記入例が付いているものもあり、書き方に困らない ・フリーポケットやメモ欄が付属していることが多い ・紙質がやや向上し、耐久性も考慮された作り 二見書房「もしものときのエンディングノート」税込1,047円 記入事項:銀行口座、保険、クレジットカード、葬儀、医療など

    もしものときのエンディングノート

    もしものときのエンディングノート

    リベラル社「一番わかりやすい エンディングノート」税込1,078円 記入事項:自分の情報、連絡先リスト、財産管理、介護、医療など

    一番わかりやすい エンディングノート

    一番わかりやすい エンディングノート

    終活カウンセラー協会「マイ・ウェイ」 税込1,100円(送料無料) 記入事項:基本情報、介護、財産、葬式、友人連絡先、家族との思い出、家系図など

    マイ・ウェイ

    マイ・ウェイ

    3,000円以上の高品質・特別仕様のエンディングノート 高価格帯のエンディングノートは、より特別な作りがされており、高級感や長期保存に向いた仕様になっています。 ・上質紙を使用し、長期保存に耐えられる ・ハードカバーや専用ケース付きで高級感がある ・フルカラーで図解付きのものが多く、視覚的にわかりやすい ・個別の質問に答える形で作成できるワークブック形式のものも

    無料で手に入るエンディングノートもある?

    エンディングノートは、市販品だけでなく、無料で手に入るものもあります。自治体や団体、オンラインで提供されるものを活用すれば、費用をかけずにエンディングノートを作成できます。 自治体や団体が提供する無料ノート 全国の自治体や終活支援団体では、無料のエンディングノートを配布しているケースがあります。特に、高齢者向けの終活支援プログラムの一環として提供されることが多いです。 ・各自治体の福祉課で配布 ・終活イベントやセミナーで無料配布されることがある ・葬儀社や介護施設でオリジナルのノートを提供する場合も 「清月記オリジナルエンディングノート」 無料  記入事項:年表、連絡先リスト、諸手続きの連絡先、大切な人へのメッセージ

    清月記オリジナルエンディングノート

    清月記オリジナルエンディングノート

    インターネットでダウンロードできるデジタル版 最近では、PDF形式のエンディングノートを無料でダウンロードできるサービスも増えています。 ・エンディングノートのテンプレートが無料でダウンロード可能 ・パソコンやスマートフォンで記入し、デジタル保存も可能 ・自分で印刷して紙のノートとして活用することもできる

    デジタルエンディングノートの価格

    エンディングノートには、紙のノートだけでなく、デジタル版も存在します。スマートフォンやパソコンで利用できるデジタルエンディングノートの価格帯について見ていきましょう。 無料で利用できるエンディングノートアプリ スマートフォン向けのアプリでは、無料で利用できるものが多く、手軽に始められます。 ・基本機能は無料で利用可能 ・クラウド上にデータを保存し、家族と共有できる ・セキュリティ対策がされているものもある 日刊葬儀新聞「エンディングノート 無料ダウンロード版」 無料 記入事項:家系図、宗派、バイオリズム、介護、葬式、財産など

    エンディングノート 無料ダウンロード版~日刊葬儀新聞社提供

    月額課金型のエンディングノートサービスの相場 一部のデジタルエンディングノートサービスは、月額課金制を採用しており、より高度な機能を提供しています。 ・月額500円~1,000円程度のサブスクリプションモデルが多い ・動画メッセージや音声記録機能が追加されている ・長期保存に向いたクラウドサービスが利用できる 「メッセージバンク」 月額税込880円 機能:日々の日記、音声メッセージ、メッセージカード、連絡簿、データ変更

    メッセージバンク

    エンディングノートの購入方法

    エンディングノートはさまざまな場所で購入することができます。書店や文房具店、100円ショップ、オンラインショップなど、購入先によって取り扱いの種類や価格が異なります。また、無料で入手できる方法もあるため、目的に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

    エンディングノートはどんなお店で買える?

    エンディングノートは、一般的な書店や文房具店で購入できます。実際に手に取って選べるのがメリットですが、店舗によっては品揃えが限られている場合もあるため、事前に取り扱い状況を確認するとよいでしょう。 書店 全国の大手書店では、終活関連の書籍とともにエンディングノートが販売されています。 ・大型書店では種類が豊富 ・一般的なエンディングノートだけでなく、終活ガイドブック付きのものもある ポイント 大型書店では、紙質やレイアウトを確認しながら選べるのが魅力です。ただし、店舗によっては終活コーナーが小規模な場合もあるため、在庫があるかどうか事前に問い合わせておくと良いでしょう。 文房具店 文房具店でも、シンプルなエンディングノートを取り扱っていることがあります。 ・コクヨやナカバヤシなどの文具メーカーが制作したノートを販売 ・シンプルなデザインで、メモ帳のように使えるタイプが多い ・ビジネス用途の記録帳と併せて購入することも可能 ポイント 文房具店では、エンディングノート単体の品揃えが少ない場合があります。そのため、特定のメーカーのものが欲しい場合は、事前に取り扱い状況を調べると良いでしょう。 100円ショップ 最近では、100円ショップでもエンディングノートが販売されています。 ・価格が手頃で、気軽に始められる ・必要最低限の項目が記載されており、シンプルな構成 ・ページ数は少なめだが、初めての人には十分な内容 ポイント 100円ショップのエンディングノートは、書き込みスペースが限られているため、詳細な情報を記入したい人には向かない場合があります。しかし、試しにエンディングノートを始めてみたいという人には最適な選択肢と言えるでしょう。

    インターネット通販

    オンラインショップでは、豊富な種類のエンディングノートが販売されており、比較しながら購入することができます。 ECサイト Amazonや楽天市場などのECサイトでは、多種多様なエンディングノートが販売されています。 ・レビューを参考にしながら選べる ・書店では手に入らない限定版のエンディングノートもある ・価格比較ができるため、最安値で購入しやすい ポイント Amazonや楽天市場では、人気のエンディングノートがランキング形式で紹介されているため、どれを選べばよいか迷っている人にも便利です。ただし、紙質やサイズ感がわかりにくいため、購入前に詳細情報をよく確認することが大切です。 公式サイトでしか買えない限定ノートも! 一部の出版社や企業では、公式サイト限定のエンディングノートを販売しています。 ・著名人監修の特別版エンディングノート ・高級仕様のプレミアムノート ・追加の記入欄やカスタマイズ可能な機能があるものも ポイント 公式サイト限定のエンディングノートは、一般的な書店では販売されていないため、特別な仕様やデザインのものを求めている人にはおすすめです。

    自作エンディングノート vs. 市販品、どっちがお得?

    エンディングノートを用意する方法として、市販のノートを購入する以外に 「自作」 という選択肢もあります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合った方法を見つけましょう。

    自作ノートのメリット・デメリット

    自作のエンディングノートは、必要な項目を自分で考えて作成するため、自由度が高く、自分に合った内容にカスタマイズできます。 メリット ・費用がほとんどかからない(手持ちのノートやパソコンを使える) ・必要な項目だけを記入できる(不要なページを作らなくてよい) ・加筆・修正が簡単(自由に書き足したり、変更できる) デメリット ・何を書けばよいか迷う(市販品のようにガイドがない) ・レイアウトを考える必要がある(表や枠を作る手間がかかる) ・継続しにくい(自己流だと途中でやめてしまうことも) おすすめの自作方法 ・ノートやルーズリーフを使う(自由にページを追加できる) ・パソコンやスマホのメモアプリで作成(デジタル保存ができる) ・エクセルやワードでテンプレートを作成(整理しやすい)

    市販エンディングノートのメリット・デメリット

    市販のエンディングノートは、専門家が作成したフォーマットになっているため、項目を埋めるだけで簡単に終活を進められます。 メリット ・何を記入すればよいか迷わない(重要な項目が網羅されている) ・デザインやレイアウトが見やすい(書きやすく整理しやすい) ・解説や例文がついているものもある(初心者でも安心) デメリット ・費用がかかる(500円~3,000円以上のものも) ・決まったフォーマットに従う必要がある(自由度が少ない) ・書き直しが難しい(修正がしにくいものもある)

    デジタルエンディングノートは便利?

    最近では、スマートフォンやパソコンで管理できる 「デジタルエンディングノート」 も登場しています。 メリット いつでも編集できる手軽さ デジタル版は、必要なときにすぐ情報を更新できるのが大きなメリットです。 ・スマホやパソコンで記入できる ・紙のノートと違い、紛失リスクが低い ・家族と共有しやすい(データを送信できる) スマホ・パソコンで管理できる 無料のアプリやエクセルシートを利用すれば、手軽にエンディングノートを作成できます。 デメリット 長期的なセキュリティの不安点も デジタル版には便利な反面、いくつかのリスクもあります。 ・パスワード管理が必要(家族に伝えないと見てもらえない) ・サービス終了のリスク(アプリが提供停止になる可能性) ・データ流出の心配(個人情報をクラウドに保存するリスク)

    エンディングノートに書くべき重要事項

    エンディングノートに書くべき重要事項は、以下の通りです。

    エンディングノートに書くべき重要事項

    1. 家族・親族情報 家族構成、連絡先、親族関係図 2. 個人情報 氏名、生年月日、本籍地、現住所、マイナンバーなど 3. 財産・保険情報 預貯金口座、有価証券、不動産、保険契約内容 4. 医療・介護の希望 かかりつけ医、持病、服用中の薬、延命治療に関する意思 5. 葬儀・墓に関する希望 葬儀の形式、埋葬か火葬か、お墓の場所 6. 大切な人へのメッセージ 家族、友人への感謝の言葉、人生の教訓 7. ライフヒストリー 生まれてから現在までの略歴、人生の転機となった出来事 8. 趣味や思い出の品 大切にしてきた物とその由来、コレクションの取り扱い方

    おわりに

    エンディングノートは、自分の意思や希望を記録し、家族や大切な人に伝えるための重要なツールです。本記事では、エンディングノートの価格相場や購入方法、価格による違い、自作と市販品の比較などを詳しく解説しました。 エンディングノートを選ぶ際のポイント ・手軽に始めたいなら100円~1,000円のノートが最適 ・本格的に準備するなら2,000円~3,000円のノートを検討 ・費用をかけずに作りたいなら無料ダウンロードや自治体配布を活用 ・デジタルで管理したいならアプリやクラウド版を利用 エンディングノートは、どの形式を選ぶかよりも、「実際に書くこと」が最も重要です。価格やフォーマットにこだわりすぎず、まずは手に取りやすいものを選び、少しずつ記入を進めていきましょう。 また、一度書いたら終わりではなく、定期的に見直しながらアップデートすることも大切です。ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて、必要な情報を加筆・修正していきましょう。 エンディングノートは、あなたの「想い」を未来へつなぐ大切な記録です。今日から少しずつ準備を始めてみませんか?

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