『ほどなく、お別れです』映画化情報まとめ|キャスト・スタッフ・原作あらすじを解説

2025.5.8

  • 葬儀

『ほどなく、お別れです』映画化情報まとめ|キャスト・スタッフ・原作あらすじを解説

長月天音による小説『ほどなく、お別れです』が、2026年2月に実写映画として全国で公開される予定です。原作は、葬儀会社を舞台に、人と人との別れを静かに描いた作品として注目を集めています。 本コラムでは、映画化にあたってのキャストやスタッフの情報をはじめ、映像化による表現の変化や、原作との比較ポイントについて順を追ってご紹介いたします。

『ほどなく、お別れです』とは

著者紹介:長月天音(ながつき・あまね)

長月天音氏は、小学館文庫小説賞を受賞してデビューした小説家です。2018年、第19回小学館文庫小説賞を受賞した『セレモニー』(刊行時タイトル:『ほどなく、お別れです』)で文壇に登場し、以降、日常の中にある別れや再生を描いた作品を多く発表しています。 代表作には以下のような作品があります: 『ほどなく、お別れです』シリーズ(全3巻) 『明日の私の見つけ方』 『ただいま、お酒は出せません!』 『キッチン常夜灯』 いずれの作品も、特定の職業や人間関係を通して、「今をどう生きるか」に焦点を当てたストーリーが特徴となっており、幅広い読者層に支持されています。

作品紹介:『ほどなく、お別れです』

『ほどなく、お別れです』は、長月天音氏による小説で、2018年に第19回小学館文庫小説賞を受賞したデビュー作です。作品は、葬儀会社「坂東会館」で働く新人プランナー・清水美空を中心に展開する、連作短編形式のヒューマンドラマです。 物語は、葬儀の現場で起きるさまざまな出来事を通して、人が大切な誰かと「別れを告げる」瞬間と向き合いながら、そこにある葛藤、感謝、後悔、そして再出発までを描いています。主軸となる清水美空の成長と同時に、各章ごとに異なる依頼人や故人の背景が掘り下げられ、毎話ごとに一つの人間ドラマが完結する構成となっています。 シリーズはこれまでに3巻が刊行されており、継続的な読者層を獲得しています。2024年にはコミカライズも開始され、漫画アプリ「マンガワン女子部」などで連載されているほか、2026年2月には実写映画の公開も予定されています。

『ほどなく、お別れです』(小説版)のあらすじ

『ほどなく、お別れです』は、大学卒業後に葬儀会社「坂東会館」に就職した若い女性・清水美空が、故人とその遺族の想いに触れながら成長していく物語です。 新人として現場に出た美空は、冷静で厳しいが誠実な上司・漆原礼二の指導を受けながら、さまざまな葬儀に立ち会います。漆原は、美空が“故人の声が聞こえる”という不思議な感覚を持っていることに気づき、彼女を「訳あり」の案件に同行させるようになります。 社内では、温和で親しみやすい同僚・里見、実務に長けた先輩社員たちとの関わりを通じて、美空は葬儀の奥深さと向き合うようになります。物語では、家族間のわだかまり、言えなかった感謝や後悔など、死の前後に生まれる人々の感情が丁寧に描かれており、美空自身も過去の喪失と向き合うことになります。 本作は、死や別れというテーマを扱いながらも、登場人物たちの交流や再生の過程を通じて、「生きること」の意味を静かに問いかける作品です。

主な登場人物

清水 美空(しみず みそら)

本作の主人公。都内の大学に通う女子学生で、大学1年生のころから葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしていました。就職活動のために一時離れていたものの、内定が得られず再び職場に戻ってきます。美空には、人には見えない“何か”を感じ取る繊細な感覚があり、そのことから先輩の漆原に目をかけられ、彼が担当する特殊な葬儀を手伝うことになります。

漆原 礼二(うるしばら れいじ)

坂東会館に出入りする若い葬祭ディレクター。組織に属さず、個人で活動しており、複雑な事情を抱えた葬儀を任されることが多い人物です。口数は少なく、感情をあまり表に出しませんが、葬儀に対しては誠実で、高い専門性と責任感を持っています。美空の感受性にいち早く気づき、彼女を現場に引き入れる役割を果たします。

里見 道生(さとみ みちお)

坂東会館と提携する寺院「光照寺」に所属する若い僧侶。穏やかで落ち着いた人柄で、漆原とは仕事を通じた信頼関係があります。美空と同様に、人には見えないものを感じ取る感覚を持っている。

キャスト・スタッフの紹介

キャスト

・清水美空(しみず みそら)役:浜辺美波 就職活動に行き詰まり、葬儀会社「坂東会館」にインターンとして入社した新人葬祭プランナー。​浜辺美波さんが演じる美空は、日々の業務を通じて成長していく姿が描かれます。 主な出演作品 『君の膵臓をたべたい』(2017年) 『シン・仮面ライダー』(2023年) 『ゴジラ-1.0』(2023年) 『サイレントラブ』(2024年) 『六人の嘘つきな大学生』(2024年)

・漆原礼二(うるしばら れいじ)役:目黒蓮(Snow Man) 美空をスカウトし、厳しく指導する葬祭プランナー。​目黒蓮さんが演じる漆原は、クールで毒舌ながらも、故人と遺族に真摯に向き合う姿勢が特徴です。​ 主な出演作品 『silent』(2022年、テレビドラマ) 『月の満ち欠け』(2022年) 『わたしの幸せな結婚』(2023年) 『劇場版 トリリオンゲーム』(2025年)​

スタッフ

監督:三木孝浩 『アオハライド』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『今夜、世界からこの恋が消えても』など、青春映画を中心にヒット作を手掛けてきた三木孝浩監督が本作を指揮します。若手俳優の自然な魅力を引き出す演出力と、透明感のある美しい映像表現に定評があり、観客の心に残るストーリーテリングで知られています。 脚本:本田隆朗 連続ドラマ『ライオンのおやつ』などを手掛けた本田隆朗氏が脚本を担当します。人間の内面に寄り添う温かな脚本で注目を集め、見栄や欲求といった人の内側にある想いを描くラブコメや職業コメディ、ホームドラマを得意としています。 脚本監修:岡田惠和 『いま、会いにゆきます』『余命10年』、連続ドラマ小説『ひよっこ』など、数々の作品を手掛けた岡田惠和氏が脚本監修を務めます。繊細なタッチの物語世界とポジティブなキャラクター造形、会話劇で幅広いファン層を獲得しており、日常の中に潜むドラマを丁寧に描き出すことで知られています。 葬儀監修:おくりびとのお葬式 本作の葬儀描写には、「おくりびとのお葬式」が技術指導として関わっているようです。同社は、映画『おくりびと』の納棺技術指導に携わった専門スタッフによって設立され、現在も現場経験に基づいた葬儀サポートを行っています。

まとめ

『ほどなく、お別れです』は、日常の中で誰もが直面する「別れ」を真正面から描いた作品として、多くの読者に支持されてきました。その映像化に際しては、原作が持つ静かな感動と誠実な語り口を、どのように映像で再現するかが注目されています。 主演には、感情表現に定評のある浜辺美波さんと、表現力の幅を広げ続けている目黒蓮さんが起用されており、キャスト面でも大きな話題を呼んでいます。また、監督・脚本陣には実績ある人物がそろい、信頼度の高い制作体制が敷かれている点も見逃せません。 映像ならではの演出、音楽、そして俳優の表情や声を通して、「別れ」の持つリアルな質感がどのように描かれるのか──原作ファンはもちろん、未読の観客にとっても、心に残る作品となることが期待されています。 2026年2月の公開が、今から待ち遠しいところです。

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